米政府、ロシアのLNG開発事業に追加制裁 日本の調達にも影響か
ワシントン=榊原謙
米政府は、ロシアの液化天然ガス(LNG)開発事業「アークティックLNG2」を経済制裁の対象に加えた。ウクライナ侵攻を続けるロシアのエネルギー収入を絞る狙い。日本の独立行政法人や商社がこの事業に参画し、LNGを調達する計画だったため、何らかの影響が出そうだ。
米国の国務省と財務省が今月2日に発動した対ロシア追加制裁に、アークティック2の事業会社を含めた。米国内に資産があれば凍結され、米企業との取引も制限される。米ブルームバーグ通信によると、米国がロシアのLNG輸出プロジェクトを直接の制裁対象とするのは初めて。
ブリンケン国務長官は2日の声明で「ロシアの将来のエネルギー能力を標的にした。ロシアが収入を破壊的な目的につぎ込むことを制限する」と表明した。
アークティック2は、ロシア…
- 【視点】
ロシアで外資が参加するLNGプロジェクトのうち、サハリン2は既存のプロジェクトであり、日本がLNG調達において小さからず依存していることもあり、日本がこのプロジェクトに残留することはG7レベルでも理解を得ている。 一方、ロシアの新規エネル
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