舞鶴 石炭火力発電所で効率よく二酸化炭素除去 実証実験へ

京都府舞鶴市にある石炭火力発電所で、排気されるガスから二酸化炭素を効率よく取り除く実証実験を大手機械メーカーなどが始めることになり、3日、施設が報道陣に公開されました。

この実証実験は、石炭火力の発電所として稼働している関西電力の舞鶴発電所で、大手機械メーカーの川崎重工と京都府木津川市に拠点を置く財団法人などが協力して行います。
実験では、新たに開発されたビーズ状の二酸化炭素の吸収剤を使って効率などを確認することにしていて、3日は実験に使われるプラントなどが公開されました。
ビーズ状の物質は「アミン」と呼ばれる物質が表面にコーティングされていて、これまでよりも効率的に二酸化炭素を回収できる可能性があるということです。
今回のようなビーズ状の固体の吸収剤を使って二酸化炭素を取り除く技術の実験が石炭火力発電所で行われるのは全国で初めてだとしていて、今年中に実験を開始して再来年(2025年)以降の実用化を目指すということです。
川崎重工 CN事業推進室の安原克樹 室長は「カーボンニュートラルに向けた社会貢献ができるのではないかと思い、非常にわくわくしている。これから課題も出てくるかもしれないがそれを乗り越えていきたい」と話していました。