電力危機への備えは十分か 逼迫回避、需要側の行動カギ
安田陽・京都大学特任教授
○数字や理論で議論せず不安や臆測が先行
○非ピーク期の逼迫に供給面の対策効果薄
○需要家側の能動的行動は低コストで迅速
2022年、東京エリアで電力需給逼迫警報(3月)および注意報(6月)が発令され、「電力危機」が叫ばれるようになった。今冬も供給力が不足する可能性が指摘されている。危機に備えることは必要だが、数字や理論で議論せずに不安や臆測が先行していないだろうか。現在喧伝(けんでん)されてい...
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