交通アクセスはこちらをクリック【研究発表】
松本夏織(東京大学大学院 人文社会系研究科英語英米文学)
「「女性の文体」から「女同士の絆」へ
―ヴァージニア・ウルフ『自分ひとりの部屋』を中心に―」
コメンテーター
横田祐美子(立命館大学衣笠総合研究機構助教)
「女性が小説を書こうと思うなら、お金と自分ひとりの部屋を持たねばならない」の一節とともに、ヴァージニア・ウルフの『自分ひとりの部屋』(1929)は、フェミニズム文学の金字塔として現代においても広く読まれている。「女性と小説」について話すことを求められた本作の語り手は、女性作家が、女性であるがゆえに直面する困難を数えてゆく。男性が書くようにではなく、女性が書くように書くこと、そして、男性の眼差しを介さない女性同士の関係を描くことを想像し、女性が書くことで文学はもっと豊かになると女子学生たちに語りかける。
本発表は、『自分ひとりの部屋』においてウルフが構想した「女性の文体」を、エクリチュール・フェミニンを展開したリュス・イリガライの思想と交差させ、「女性の文体」から「女同士の絆」の萌芽までを見てゆきたい。
【タイムスケジュール】
・13時30分:開場&受付
・14時:開会挨拶
・14時05分〜14時50分:研究発表
松本夏織(東京大学大学院 人文社会系研究科英語英米文学)
「「女性の文体」から「女同士の絆」へ
―ヴァージニア・ウルフ『自分ひとりの部屋』を中心に―」
・14時50分〜15時30分:コメンテーターとの討議
コメンテーター 横田祐美子(立命館大学衣笠総合研究機構助教)
・休憩(15分)
・15時45分〜16時25分:全体討議
・16時25分:閉会の挨拶