皆さんサーカディアンリズムって知っていますか?今日は、サーカディアンリズムについてのお話をしたいと思います。

 

サーカディアンとは、ラテン語での「約」とか「ほとんど」のサーカと、「1日」のディアンという意味を合わせた、「約一日」や「ほとんど一日」という言葉です。

つまりサーカディアンリズムとは、約一日の周期リズム=24時間のリズムのことを示しており、体内時計で調節されている生体リズムのことです。日本では概日リズムともいわれています。

 

サーカディアンリズムは体内で刻む体内時計によって調整され、睡眠と覚醒のサイクルや血圧・体温・ホルモン分泌などがサーカディアンリズムによって変動し、人間をはじめとする地球上のほとんどの生物の生命活動にとって欠かせることのできないものになっていますが、人間のサーカディアンリズムは、厳密には24時間ぴったりではなく1時間ほど長い25時間の周期になっているといわれています。

しかし、理論上では生活をしていけば毎日1時間ずつずれていくはずなのですが、私たちは毎日だいたい同じ時間に起き、同じ時間に眠りにつき、同じ時間に食事を摂っています。

このように1時間ずれることなく生活ができているのは、「同調因子」と呼ばれるものによって毎日調整しリセットされているからです。

 

同調因子には、太陽の光・時計・食事の習慣・運動の習慣・規則的な社会生活(通勤、通学)などがあります。

朝の光を浴び、時計などで現在の時間を確認し、朝昼晩と規則正しく食事をし、運動により活動時と休息時を切り替えるなど、日々規則正しい生活を送ることにより、25時間周期リズムから24時間周期リズムへ調整しリセットされているのです。

 

部屋にずっとこもってばかりいたり、夜間に強い光やスマホなどの光を見て夜更かしをしたり、食事を抜いたり長時間昼寝をするなど、不規則な生活をすることによってサーカディアンリズムが乱れ体内時計がずれてしまいます。

サーカディアンリズムの乱れは、高血圧や糖尿病、メタボリック症候群などの生活習慣病をはじめ、がんやうつ病、不眠などの睡眠障害や老化などの要因となる可能性があると多くの研究で明らかにされています。

その中でも一番影響が出やすいのが、睡眠障害で「概日リズム睡眠障害」といいます。

中高生など若者に多い「睡眠相後退症候群」は、夜更かしや徹夜を続けていると朝起きるのが難しくなり、遅刻や欠席が多くなります。

一方、高齢者に多く見られるのが「睡眠相前進症候群」です。夕方など極端に早い時間帯に眠気を感じ夜中に目が覚めてしまうということが起こります。

海外旅行の時に起こる時差ボケも「時差症候群」といわれている睡眠障害です。

 

睡眠障害や身体に不調が出ないようにするためは、規則正しい生活を送り、サーカディアンリズムのずれ等を調整しリセットすることがとても大切です。

サーカディアンリズムの乱れにより自律神経のバランスも崩れてしまいますが、鍼灸は自律神経の調整に有効です。

不眠や自律神経の不調があればぜひ来院し、サーカディアンリズムを整えませんか。スタッフ一同お待ちしております。

 

 

神戸東洋医療学院付属治療院

井上 博之

 

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