「たけお映画まつり」への参加を呼びかける俳優の大城英司さん=武雄市文化会館小ホール

たけお映画まつりのポスター

 東京で映画や舞台、テレビドラマに数多く出演した俳優の大城(おおき)英司さん(57)が昨秋武雄市内に移住し、9月23日に開催する「たけお映画まつり」で自らが出演した作品を上映する。移住をきっかけに「将来は映画で武雄の地方創生に貢献できれば」と意欲を見せている。

 大城さんは長崎県諫早市生まれ。高校時代は陸上選手として活躍したが、大学進学に失敗したことを機に俳優養成所に入り役者の道を目指した。小劇場での舞台や、当時流行したVシネマに多数出演。1998年に映画「ある探偵の憂鬱(ゆううつ)」で主演を務めた。

 昨年10月に母と同居するため、母の実家がある武雄市に移住した。移住前から自身の俳優活動をベースに、地域貢献ができないかと考え、昨年5月には『武雄温泉映画祭』を立案し、同市と佐賀県に企画書を提出。役者仲間の中原丈雄さんや黒田福美さんをゲストに招くといった具体的なプランも盛り込んでいた。

 今年2月、同市文化課から市文化会館小ホールで毎年夏から秋に実施する「たけお映画まつり」に大城さんの作品を上映できないかと打診があり、西九州新幹線開業1周年に合わせて9月23日の実施が決まった。作品は大城さんが出演した「カゾクノカタチ」(2014年)と「ねこのひげ」(2008年)。どちらも大人の恋愛を描いた作品で、「ねこのひげ」は企画・製作・脚本までを大城さんが手がけている。

 同時に武雄市こども図書館で、大城さんが声優として出演した宮沢賢治原作のアニメ映画「猫の事務所」(2023年)も上映が決まった。

 「カゾクノカタチ」と「ねこのひげ」は2本立てで午前、午後の2回(一般前売り千円)上映し、会場では上映後に大城さんのほか、渡辺真起子さん、川上麻衣子さん、仁科貴さんら出演者による舞台あいさつもある。さらに当日夕方から、会館内で俳優を囲んでの懇親会(会費2千円)も予定している。

 大城さんは「映画まつりをきっかけに、いつかは『武雄温泉映画祭』を実施したい。俳優も武雄の人たちと会えることを楽しみにしている」と話している。

 同映画まつりと当日の懇親会への問い合わせは市文化協会、電話0954(23)9181(平日午前8時半~午後5時15分)。(澤登滋)

詳細はこちらから

武雄市(たけおポータル)> 映画出演俳優が武雄に来る!新幹線開業1周年記念「たけお映画まつり」開催!