ロシア、北極海航路で対中LNG販売の拡大狙う=ノバク副首相

ロシアのLNG輸出、今後4年の停滞想定 経済省の悲観シナリオ
 4月24日、ロシア経済発展省が向こう4年間の液化天然ガス(LNG)輸出の見通しをまとめ、悲観的なシナリオでは輸出量の停滞を想定していることが分かった。写真はLNGタンカーとロシア国旗。ボスニア・ヘルツェゴビナのゼニツァで2022年5月撮影(2024 ロイター/Dado Ruvic)
[モスクワ 19日 ロイター] - ロシアのノバク副首相は19日、北極海航路(NSR)を経由した中国との貿易を拡大し、液化天然ガス(LNG)の最大供給国になることを望んでいると述べた。
NSRは、ノルウェーとの国境に近いムルマンスクから東方に伸び、アラスカに近いベーリング海峡まで続いている。
ロシア政府によると、プーチン大統領は今週、中国を訪問。ノバク氏は訪中団の一員で、現地で丁薛祥・筆頭副首相と会談した。中ロビジネスフォーラムでは演説を行った。
ノバク氏によると、ロシアは中国向けLNG供給で第4位。ノバク氏は、世界LNG市場で、カタール、米国、オーストラリアと競合しており、「進行中の複数のプロジェクトを踏まえると、ロシアは対中LNG供給において、主要かつ信頼できる供給国になる可能性がある」と演説した。
ノバク氏と丁薛祥氏は、NSR経由の両国間の貿易貨物量を、少なくとも約5000万トンに拡大する方法について協議した。
ロシアは昨年、NSRの拡張計画を承認。貨物取扱量は24年に8000万トン、30年に1億5000万トンに拡大する見通し。

※原文記事など関連情報は画面右側にある「関連コンテンツ」メニューからご覧ください

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab