海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

台風6号の威力~K9護岸が崩れる

2023-08-09 21:52:17 | 米軍・自衛隊・基地問題

 9日は午前中、海上行動の拠点となっている辺野古のテント2で台風後の復旧作業と清掃を行った。

 台風6号は沖縄で生まれ育った者でも、そうは体験していないような長期間の暴風と豪雨で大きな被害をもたらしている。

 午後12時47分頃、豊原の高台から辺野古側埋め立て工区の様子を見た。

 ガット船やランプウェイ台船などは、まだ台風避難を続けているので、埋め立て用土砂の運搬、陸揚げ、投入作業は行われていない。

 昼休みということもあったが作業員の動きはなく、重機類は所定の場所に置かれていた。今週中の工事再開は無理だろう。

 午後12時49分頃、瀬嵩の森から大浦湾の様子を見た。

 ガット船やランプウェイ台船などは、台風避難を続けていて、大浦湾にはデッキバージとそれを曳航する船2隻が停泊しているだけだ。

 台風6号の波の威力はこれまでになく大きく、K9護岸の先端部横の一部が崩れ落ちていた。

 海に突き出して積んだ砕石が崩れ、上に敷いた鉄板も落ちている。波の力はすさまじいものだ。

 K9護岸は片側にしか消波ブロックが設置されておらず、返し風の北西の風、波に根固め用袋材だけでは護岸を守れなかったようだ。

 あるいは高波が消波ブロックを越えて、砕石を崩していったのか。いずれにしろ、工事のあり方や台風対策で、沖縄防衛局のずさんな現場管理が浮き彫りになる事態だ。

 

 N2護岸は先端部の鉄板が一部めくれあがっていた。

 K8護岸の陸揚げ場は問題ないようだったが、K9護岸の修復には時間がかかりそうだ。

 沖縄防衛局は海底に崩れ落ちたK9護岸の砕石をどう片付けるのか。周辺のサンゴ礁に影響はないのか。

 沖縄防衛局はK9護岸の崩壊状況や今後の対応を市民に明らかにし、工事を止めるべきだ。

 

 


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