マイナ保険証、決めあぐねた首相 厚労相・デジタル相、延期難色

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
参院地方創生及びデジタル社会の形成等に関する特別委員会で立憲民主党の岸真紀子氏の質問を聞く(右から)加藤勝信厚生労働相、河野太郎デジタル相、松本剛明総務相=国会内で2023年7月26日午前11時、竹内幹撮影
参院地方創生及びデジタル社会の形成等に関する特別委員会で立憲民主党の岸真紀子氏の質問を聞く(右から)加藤勝信厚生労働相、河野太郎デジタル相、松本剛明総務相=国会内で2023年7月26日午前11時、竹内幹撮影

 健康保険証を2024年秋に廃止し、マイナンバーカードと一体化する「マイナ保険証」を巡り、岸田文雄首相は新たな対応を決めあぐねていた。紙の健康保険証を廃止する時期を1年程度遅らせる案が念頭にある首相官邸に対し、加藤勝信厚生労働相や河野太郎デジタル相が来年秋の廃止方針を堅持する姿勢を崩さなかったからだ。

 7月31日昼、首相側近の木原誠二官房副長官が厚労省を訪れ、加藤氏と非公式に協議した。廃止の延期を提案した木原氏に対し、加藤氏は保険証の代わりに発行する資格確認書の有効期間を柔軟に運用する案を主張して譲らず、協議は物別れに終わった。

この記事は有料記事です。

残り441文字(全文708文字)

あわせて読みたい

この記事の筆者

アクセスランキング

現在
昨日
SNS

スポニチのアクセスランキング

現在
昨日
1カ月